映画「LOOPER/ルーパー」

物語は2044年、その30年後の世界から送り込まれてくる人間を、所定の場所で待ち受けて現れた瞬間射殺することを仕事にしているルーパーと呼ばれる連中の話です。

30年後(つまり2074年)では人を殺すと必ずアシがつくので、30年前の世界へ送り込んで処分させるわけです。

犠牲者は背中に代金の銀の延べ棒を背負わされて送り込まれます。たまに金の延べ棒を背負った犠牲者が送り込まれ、実はそれは30年後のルーパー自身というわけで、その金の延べ棒を使って残りの30年の余生を楽しめ、という決まりです。

架空の世界の話なのでいかようにでも設定がいじれます。そもそもタイムパラドックスの物語そのものが、筋の通る話ではないわけで、そういう意味でこの作品は、ありもしない話をそれなりに納得させながら進めるだけで大正解といえるでしょう。もっともそれ以前に、2044年の風景が2012年の上海や20世紀のアメリカの田舎町では困る、という向きにはダメでしょうねと思います。

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映画「ローマ、愛の部屋」

物語は、ローマのホテルの前へ二人の若い女性が来るところから始まります。“ここが私のホテル”と言うアルバ(エレナ・アナヤ)が、もう一人のナターシャ(ナターシャ・ヤロヴェンコ)を部屋に誘います。二人はお互いの話をしながらベッドインとなりますが、ナターシャが性的な関係は嫌だと言うのです。そこでアルバは“添い寝だけ”ということでナターシャを納得させますが、ナターシャはすぐ目が覚め出て行きます。しかし携帯電話を忘れていて戻ってくる、という展開です。

基本的にこの二人がいろいろ語らうだけの映画です。最初どちらも、自分の本当のことを語らず、それぞれ自分に関係した別の人間(たとえば母親や姉)の話を自分として語ります。でも打ち解けてくると自分の話を始める。この会話の進展がそれなりに面白いので100分強を見てしまいました。もちろん、若い女優さんのベッドシーンが興味を引いたことは間違いないです。

こういう女性同士の性交渉というのは、かなりの頻度で映画に描かれています。

映画「騎兵隊」

ジョン・フォード監督の西部劇とはいえ、「騎兵隊」は南北戦争そのものを描いたジョン・フォード唯一の西部劇です。だから勉強会でホッピさんがおっしゃったように、“「騎兵隊」は西部劇というより戦争映画”というくくりが正しいでしょう。フォード自身、南北戦争を描いた作品は「騎兵隊」と「西部開拓史」の1エピソードだけです。

中学や高校で南北戦争を習うと、だいたいが“南部の奴隷を解放するための戦い”というお題目でさらっと済ませます。歴史の知識としてはその程度でいいのかもしれませんが、その時代のドラマを作るという場合には、それではあまりにも単調です。そういう意味で、ジョン・フォードの「騎兵隊」は細かく鑑賞しないといけません。

とはいうものの僕も、さほど勉強していませんから冒頭の将軍たちの作戦会議の意味すら充分に理解できないです。

もっともジョン・フォードはそのあたりの観客心理(といってもアメリカと日本では雲泥の差がありますが)を知り尽くしていてたとえばコンスタンスタワーズの南部婦人に“何が正義の戦争よ”と言わせる程度にとどめています。

映画ゼロ・ダーク・サーティ

キャスリン・ビグロー監督による、ビン・ラディン暗殺プロジェクトの映画です。

物語は、高卒でCIAにスカウトされたマヤ(ジェシカ・チャステイン)が、パキスタンに配属されるところから始まります。そこではアルカイダの捕虜を拷問して情報を引き出していた。このあたりで、マヤを含めて担当者がそれぞれ加害者として気分が悪くなるシーン、僕には不要でした。そのあたりをばっさりカットして「ハート・ロッカー」と同じ長さぐらいにまとめれば、僕ならアカデミー作品賞をあげます。

でもビグロー監督としては、“人間味”を描きたかったのかもです。その方向性、僕には不要です。人間味はもっと別の描き方をしてほしいです。

しかしジェシカ・チャステインのマヤには魅力を感じます。性的な魅力というよりも人間的魅力。実際に仲間内にいたら面倒くさいやつだろうけど、さすが高卒でリクルートされただけはあります。←これはリクルート担当者の勝利でもありますね。それぞれプロの仕事。そういう部分が面白い映画です。

映画「ザ・ウォール」を見た。

物語は、あるビルの壁から16人の死体が発見され、その十数年後ビル解体が決定されるところから始まります。

解体会社社長の娘サム(ミーシャ・バートン)は建築士でもあり、爆破解体の下見に出かけます。そこにはジミー少年(キャメロン・ブライト)とその母親(デボラ・カーラ・アンガー)が住んでいて、という展開。このすべり出しがホラーっぽくないのです。

ミーシャ・バートンを初めて見たのはジョン・ダイガンの「キャメロット・ガーデンの少女」で、御年11歳でした。とてつもない陰(翳が正しいのかな)のある少女で、いっぺんにファンとなりました。そのあと「ノッティングヒルの恋人」で、イカサマ取材に来たヒュー・グラントをやり込める少女俳優を演じて喜ばせてくれたんです。

そして「シックス・センス」で母親に殺されたブランコに座っている幽霊役でした。あの陰がたまりません。

再びジョン・ダイガンと組んだ「監禁」では、監禁されたジェシカ・アルバに無関心なピンポン少女です。これもよかったです。